　身体に障害があり通常仕様のバイクに乗れない方の支援・アドバイス・及び改造依頼を承っています。代表自らが障害を持ちながらバイクに乗っている経験や知識を、バイクに乗れずにお困りの皆さんに役立てたいと考えています。

　参考に私の例をご紹介します。私は右上肢に神経麻痺が残っているため、通常のアクセル及びフロントブレーキ操作ができません。そこで左手でクラッチレバー及びフロントブレーキを操作するシステムを考案しました。これはスクーターのリア用マスターシンダーを流用し、その付近にクラッチレバーをボルトオンしたものです。

　アクセルについては、以前はレバー状のものを使用していましたが、ストロークが足りず全開にできなかったため、ラフアンドロード製の「スロットルロッカー」（下記写真）を使用しています。

　この商品は本来ツーリング等でアクセルを長時間保持する際、余分な力を必要としないよう開発された商品ですが、これを使用することにより右手首を捻る動作が不要となり、手を下に押し出せばアクセルを開けられ、力を緩めれば閉じられるようになりました。

　このように既存の商品やパーツを加工することにより、障害がある方一人一人にマッチした車両作りが可能と考えています。

　最近は高性能スクーターが続々とリリースされ、クラッチレスバイクも数種類登場し、障害を乗り越えてバイクに乗りたいと考える方にとって願っても見ない環境が整いつつあります。

　私共がその願望を適える一助となれれば幸いです。